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米国におけるギャンブル依存症の実態に関する調査

ギャンブル依存症とは
 広義の理解によるギャンブル依存症とは「ギャンブラー本人、家庭、職場および職業、地域社会に損失を与えるあらゆるギャンブル行為」とされている。また、人とギャンブルの間の関係は、一般的に以下のように3つの段階に分けて捉えられている。

出所;エンタテイメントビジネス総合研究所

病理的ギャンブル
  もっとも深刻なギャンブル依存症であり、アメリカ精神医学協会において衝動抑制機能不全の疾患として定義されているもの。ギャンブラーが本人及び周囲の人々にとって有害な行為でありながら、ギャンブルを行いたいという衝動、欲望、誘惑に抵抗することが出来ない状態にまで陥った形。

強迫的ギャンブル依存症
 患者がギャンブルをしたいという抗い難く抑制不能なまでの衝動に駆られるある種の中毒症状の疾患。時に、患者ギャンブラー本人の人生そのものを破壊しかねないギャンブル行為。

ソーシャルギャンブリング(社会的ギャンブル)
  友人や家族、同僚などと共に参加するギャンブルであり、ある一定の期限をもって終了し、損失額も予め予測され、かつ受け入れ可能な範囲を超えるまでには至らないギャンブル行為のこと。娯楽としての範疇に収まるギャンブルのことを指す。


ギャンブル依存症の定義とその細分化は専門家の間でも諸説存在するが、「抑制不能」かつ「慢性で進行性の疾患」であるという点では多くの専門家の見解が一致している。


ギャンブル依存症の判定法
  様々な形のギャンブル依存症の判定法が存在するが、ここではその中でも一番簡易的かつ広く使われている依存症判別法「20の質問」をご紹介しよう。


1. ギャンブルのために仕事の時間を犠牲にしたことがありますか
2. ギャンブルが原因で家庭生活の平和が損なわれたことがありますか
3. ギャンブルが原因であなたに対する人物評価が低下したことがありますか
4. ギャンブルの後で後悔したことがありますか
5. 借金返済または経済的困難の解決に充てる資金づくりの手段として、ギャンブルをしたことがありますか
6. ギャンブルが原因で意欲や能率が減退したことがありますか
7. 負けた後、できるだけ早く再びギャンブルをし、損失額を取り戻さねばならないと思ったことがありますか
8. 勝った後、再びギャンブルでもっと勝ちたいという衝動に駆られたことがありますか
9. 手持ちの金が底をつくまでギャンブルをすることがよくありますか
10. ギャンブルの資金に充てるための借金をしたことがありますか
11. ギャンブルの資金に充てるために不動産や個人的資産を売却したことがありますか
12. ギャンブルの元手を柱状の出費に使いたくないと思いますか
13. ギャンブルが原因で、自分自身と家族の幸せを省みないことがありますか
14. 予定時間よりも長くギャンブルをしたことがありますか
15. 悩みや心配事から逃避するためにギャンブルをしたことがありますか
16. ギャンブルの資金を作るために違法行為を犯したり、犯そうとかんがえたことがありますか
17. ギャンブルが原因で眠れないことがありますか
18. 口論、失望または欲求不満が原因で、ギャンブルへの衝動が強まったことがありますか
19. 何か良いことがあると数時間ギャンブルをしたいという衝動に駆られますか
20. ギャンブルを続けることは自滅的な行為だと考えたことがありますか

出所;Henry R. Lesieur, Ph.D. Understanding Compulsive Gambling 1993


以上の質問に7つ以上「はい」と答えた場合は強迫的ギャンブル依存症である可能性が高いとされている。


米国のギャンブル依存症への取り組み
  依存症研究で先進する米国においてギャンブル依存症に対する治療法は様々な試みがなされているが、未だ治療手法が確立されていないのが現状である。しかし、本調査ではその中でも一番治療効果が認められ、今後の依存症治療に期待されている「グループ精神療法」による治療法をご紹介する。ここで具体例としてご紹介するのはギャンブラーズ・アノニマスと呼ばれる依存症者があつまる自助団体の活動である。


ギャンブラーズ・アノニマス
  ギャンブラーズ・アノニマスは1957年に米国で生まれたギャンブラー依存症者の集まる自助団体であり、定期的に行われるグループミーティングを通じ同じ疾病を持つ者同士の「問題の共有化」と「相互協力」により個々のギャンブル依存症者の問題解決に取り組んでいる。そういった依存症に対する「グループ精神療法」の有効性は米国のみならず全世界で認められており、現在では日本にも東京や大阪を各主要都市でミーティングや講演活動などが行われている。ギャンブラーズ・アノニマスの活動に興味を持っている読者の方々は是非「Gamblers Anonymous Japan」(http://www005.upp.so-net.ne.jp/gajapan/)のwebサイトにアクセスしてみる事をお勧めする。


まとめ −米国におけるギャンブル依存症
  米国におけるギャンブル依存症に対する取り組みの特徴は、ギャンブル依存症を依存者の「心の弱さ」や「責任感」などの個人のもつ人間性に結びつけるのではなく、精神医学上の「病理」として捕らえている点である。そういった依存症に対する姿勢が前提となって、科学的な依存症の理解、依存症者に対する治療、社会全体の取り組みなどが形成されているのである。このような米国の実例は、今後の日本のギャンブル依存症に対する取り組みに大いに参考になるものであろう。


今回の記事は、弊社が1999年に行った「米国におけるギャンブル依存症の実態に関する調査」を要約したものである。今回のレポート内では掻い摘んでしかご紹介できなかったが、本編では「精神疾病」としてのより深い依存症に対する研究、依存者の実態、米国の依存症に対する社会的な取り組みなどについて調査を行っている。より詳細な調査に興味のある方は、ぜひご一読いただきたいと思う。

本記事内でご紹介したのは;

 「米国におけるギャンブル依存症の実態に関する調査研究」

定価:12,000円
頁数:B5判131頁
発行:1999年6月

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文責;EB総研 研究員 木曽崇

注意月刊メインコンテンツは現在無料公開中ですが、将来的にはEBIカジノ情報会員様専用のコンテンツになる予定です。

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