世界のカジノ市場:ヨーロッパ

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 世界のカジノ市場:ヨーロッパ

 現在、ロシアおよび多くのヨーロッパ諸国がカジノを合法としている。中でもカジノの軒数がもっとも多いのがフランスで183軒(IGWB2004年8月号)、次いでイギリスが131軒(2003年3月31日現在、文化・メディア・スポーツ省)である。その他のヨーロッパ先進国では、ドイツに54軒のカジノと21軒のスロットパーラーが、スペインには29軒、イタリアには4軒のカジノが存在する(IGWB2004年7月号)。

 2002年にカジノが合法化されたスイスでは現在19軒のカジノが営業している。ちなみに2003年度の業界総売上は5億6100万フランであった。スイスではカジノの運営ライセンスがAとBの2タイプに分類されている。現在までに合計21件のライセンスが発行されており(Aライセンス7件、Bライセンス14件)、そのうちの6件は外国企業であるカジノズオーストリア社(Casinos Austria International)が獲得している(A、B3件ずつ)。Aライセンスを持つカジノは別名”グランドカジノ”と呼ばれ、テーブルゲームおよびスロットマシンの設置台数に制限がなく、賭け金にも上限がない。一方、Bライセンスを保有するカジノが設置できるスロットマシンの台数は150台までで、テーブルゲームの賭け金に上限がある。14件のBライセンスのうち、6軒はマウンテンリゾートに発行された。だが、マウンテンリゾートカジノの経営は思わしくなく、既に2軒が閉鎖、他にも2軒が苦しい経営状況であると言う。(スイスインフォ2004年2月24日付)

 さて、今もっとも注目すべき市場はイギリスだ。今年の10月にイギリス政府はカジノに対する規制緩和を目論んだ新たな法案を議会に提出した。この法案が承認されると、イギリスにラスベガスタイプのカジノリゾートが次々に誕生する予定である。また、スロットマシンに関してもこれまでの規制が大きく緩和されることで、需要が大きく伸びる見込みだ。

 2003年3月31日現在、イギリスには131軒のカジノが存在する。カジノの総売上(ゲーミングチップに交換された金額)は£40.7億。カジノ側の利益はそのうちの約17%だと推測されている。カジノを訪れた年間顧客数はのべ1190万人(2003年4月—2004年3月期のゲーミング規制委員会年間報告書)。ほとんどのカジノは規模が小さく、5000sq ft以上の面積を有するカジノフロアを持つのはたったの8軒で、そのうち1軒だけが1万sq ft以上のカジノフロアを持つ。国内のカジノに設置されているスロットマシンの総数は976台(2004年度)、そのうち289台は法律で許可されている最高賞金(£2000)を放出する可能性のあるものだ(文化・メディア・スポーツ省)。

 2004年10月、イギリス政府は1968年にカジノを合法化して以来、およそ40年ぶりに規制緩和に動き出した。新たなゲーミングの法案を議会に提出したのだ。この法案が承認されれば業界に大きな変化が生じる。というのも、今回の法案ではゲーミングライセンスが3タイプに分類されることになり、中でも”リージョナル”と呼ばれるライセンスの取得者は所謂”ラスベガス型”カジノの運営が許可されることになるからだ。つまり、テーブルゲームはもちろん、多くのスロットマシンが並び、レストランやエンターテイメント施設の併設された巨大カジノリゾートがいよいよイギリスにも誕生するというわけだ。

 新たに設けられる予定の3つのライセンスに対する基準は以下の通りである。

 

ライセンスのタイプ
リージョナル(Regional)
ラージ(Large)
スモール(Small)
テーブルゲーム用の必要最低フロア面積
1000?u
1,000?u
500?u
その他のゲーミングエリアの必要最低面積
2500
0
0
ノンゲーミングエリアの必要最低面積
1500?u
500?u
250?u
必要最低総面積
5000?u
1500?u
750?u
必要最低テーブル数
40
1
1
テーブル1台につき設置可能なスロットマシンの台数
25台(Aカテゴリーのスロットマシン=最高賞金金額および最高賭け金の制限なし)
5台(Bカテゴリーのスロットマシンのみ=最高賞金£2000、最高賭け金単価£1)
2台(Bカテゴリーのスロットマシンのみ)
最大設置可能台数
1250台
150台
80台
馬券販売
許可
許可
許可
ビンゴ
許可
許可
不許可

 現在のところ、政府が発行するライセンス数に制限はない。しかし、カジノは会員制で運営されなければならず、その立地も国内の特別な53の許可地区に限定されている。初来店者に限っては、遊技する日時の24時間前までに来店予定カジノの会員にならなければいけない。だが、今度の法案が承認されればこれら規制は撤廃されることになる。また、現行では設置可能なスロットマシンの台数はカジノ1軒につき10台までで、スロットマシンの最高賞金は£2000までに制限されている。だが、これらの規制に関してはライセンスの種類によって大幅に変更される予定だ。現在禁止されているカジノ内での馬券販売やビンゴも、リージョナルやラージカジノでは許可されることになる。さらに、三行広告(施設の基本情報、入場条件、会員申請方法などに限定した内容)のみ許可という宣伝広告に対する現在の厳しい規制も今後は大きく緩和される予定である。

 リージョナルライセンスを取れば、規模の大きいカジノリゾートの運営が可能となるため、国内企業だけでなく、MGMミラージュ社(以後、MGM)やハーラスエンターテイメント社(以後、ハーラス)といった米国カジノ企業およびその他の国外企業も既にこの改正を目論んだ動きを見せている。また、アライアンスゲーミングやIGTといったスロット製造会社の動きも活発だ。

 例えば、MGMは英国のメトロカジノ社(R J Bown Holding Ltdの子会社)の株式の25%を手に入れた。また、法案が承認されれば、英国企業との合弁事業としてロンドンにあるオリンピアエキシビションセンターやニューキャッスルユナイテッドサッカー競技場、およびミドウホールショッピングセンターにカジノ・エンターテイメント施設を建設する予定などを既に発表している。

 また、ハーラスは去年、英国のカジノ企業であるギャラグループと組み、規制緩和が正式に行われた場合にリージョナルカジノを8軒まで開発する事で合意したと発表している。

ミシシッピ州でリバーボートなどを経営するアイルオブカプリ社は英国のカジノ企業であるブルーチップカジノ社の株式の2/3を獲得し、米国企業としては初めてゲーミング管理委員会の承認を受けた。

 米国以外の海外企業としてはバハマ国籍のカーズナーインターナショナル社(Kerzner International Limited)が2007年までにロンドンにあるミレニアムドーム、スコットランドのSECC(Scottish Exhibition + Conference Center)、およびマンチェスターにあるスポーツシティに複合エンターテイメント施設を併設することを計画している。

 スロット製造会社の動きとしては、米国のアライアンスゲーミングがバリーゲーミング&システムズUK社という社名の現地法人を設立。英国を基盤とするクラウンゲーミングおよびゲーミングマシン管理システム会社であるハニーフレームソフトウェアデベロップメント社を買収している。(BettingMarket 2004年10月20日)

 イギリスの今回の法案は早い時期に議会の承認を受けるだろうという見方が強い。今後のイギリスの動向には注目である。また、将来的には今回の規制緩和がイギリスの社会経済にどのような影響を与えるのか、そして、それを受けた他のヨーロッパ諸国がどのような動きを見せるかが非常に興味深いところである。


文責;EB総研 客員研究員 高橋紀代美

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