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 世界のカジノ市場:中東・アフリカ大陸  

 テロや戦争に怯える中東諸国。エイズや貧困に苦しむアフリカ諸国。だが、このような地域にもカジノは存在する。一体、市場の様子はどのようなものだろう?

 まずは中東諸国から見てみよう。現在、ほとんどの中東諸国がカジノ賭博を禁止している。唯一、合法としているのはレバノンとエジプトだ。ただしレバノンのカジノはベイルートにあるカジノ・ドゥ・リバン(Casino Du Liban)1軒だけである。一方、エジプトには24軒のカジノがある。(Casino City調べ)

 事実上、中東唯一のカジノ市場であるエジプトは日本の約2.7倍の国土を持ち、およそ6865万人の人々が暮らす(2004年1月エジプト大統領府)。外務省によると、内政は安定しているが、テロの危険性があり、エジプト全土にわたって注意が必要だという。

 エジプトのカジノはほとんどがカイロ、アレクサンドリア、およびシャムエルシェイクのシェラトンやヒルトンといったホテルチェーンに併設されている。だが規模は小さく、もっとも大きなカジノでさえもスロット57台、テーブル16台である。カジノに出入りが許されているのは18歳以上の外国人のみだ。従って、客の多くはエジプト国内に在住するアメリカ人やヨーロッパ人およびサウジアラビアやUAEなどから訪れる観光客である。なお、ゲームは全て米ドルで行われている。

 アフリカのカジノ市場に話を移そう。外務省によると、アフリカ(サハラ砂漠以南のサブサハラアフリカ)には47の国が存在し、その総人口は約6.3億人(2000年)。これは全世界の約10%を占めるという。だが、47カ国の総GDPは3100億ドル(一人当たりのGDP$496)で、全世界の約1%にしか満たないそうだ。国際労働機関(ILO)が2004年12月7日に発表した「2004−5 世界雇用広告」によると、サハラ砂漠以南のアフリカでは労働人口の89%が1日$2以下で生活しているという(日経新聞2004年12月8日付)。このように、アフリカの国々の多くが貧しい。だが驚く事に、そのおよそ50%(25カ国)がカジノを合法としている。といってもほとんどの国のカジノは総数が1−3軒止まりである。アフリカでもっとも栄えているカジノ市場は南アフリカ(31軒―南アフリカカジノ協会)である。カジノの軒数で南アフリカに次ぐのはケニア(13軒)、続いてモーリシャス(10軒)、ジンバブエ(9軒)だ。(Casino City調べ)

 南アフリカに着目してみよう。日本の約3.2倍の国土を持つ南アフリカには4,480万の人々が暮らしている(2001年南アフリカ国勢調査)。2003年度のGDPはおよそ1兆2510億ランド(約$2161億)、一人当たりのGDPは27万1,000ランド(約$46800)であった。外務省によると、南アフリカの経済は先進国と同様に第三次産業にシフトしつつあるという。だが、失業率が27.8%(2004年3月−南アフリカ統計局)もあり、社会問題となっている。また、230以上あると言われる犯罪シンジケートの活動や、貧困層の増加、不法移民の流入などにより犯罪率が上がり、特にヨハネスブルクや首都プレトリア、ケープタウンやダーバンといった都市部やその周辺に犯罪の発生が集中しているようだ。カジノが合法化されたのは、アパルトヘイトが撤廃され、新憲法が議会で採択された1996年のことである。法律上、カジノの営業ライセンスは国全体で40軒まで発給できるようになっており、国内の9州に分配されている。各州に分配されたライセンスの数および現在営業しているカジノの軒数は次の通りである:

 
州名
営業ライセンス数
現在営業している
カジノの軒数
イースタンケープ
(Eastern Cape)
5
3
フリーステート
(Free State)
4
3
ゴーテング
(Gauteng)
6
4
クワズール・ナタール
(Kwazulu-Natal)
5
5
ムプマランガ
(Mpumalanga)
4
3
リンポポ
(Limpopo)
3
3
ノースウエスト
(North West)
5
5
ノーザンケープ
(Northern Cape)
3
1
ウエスタンケープ
(Western Cape)
5
4
合計
40
31

(南アフリカカジノ協会:www.casasa.org.za/)

 南アフリカカジノ業界の監督機関であるナショナルギャンブリング委員会(NGB)によると、2003年4月―2004年3月期におけるカジノの総売上は73億4千万ランド($12億6770万)で、これは世界8番目の規模であるという。ちなみに国内31軒の営業ライセンスを取得しているのは次の8社である:

 
企業名
取得ライセンス数
Sun International
12
Tsogo Sun
5
Tusk Group
4
Gold Reef
5
Peermont Global
2
Balele Leisure
1
London Clubs International
1
Century Casinos
1

(南アフリカカジノ協会)

 31軒のうち6軒がスロット1250台以上、テーブル50台以上を設置する巨大カジノである。6軒の内訳は以下の通りである:

 
カジノの店名
規模
運営会社
Carnival City Casino
スロット1750台、テーブル60台
Sun International
GrandWest Casino
スロット1750台、テーブル60台
Sun International
Suncoast Casino
スロット1250台、テーブル50台
Tsogo Group
Monte Casino
スロット1700台、テーブル70台
Tsogo Group
Caesars Gauteng
スロット1500台、テーブル50台
Peermont Global
Gold Reef City Casino
スロット1600台、テーブル50台
Gold Reef

 

 この他のカジノの規模は様々である。テーブルゲームがなく、スロットマシン120台だけのカジノ(Naledi Sun Hotel & Casino)が最も小さい。

 なお、米国の最大手カジノ企業MGMミラージュ社は1998年から4軒のカジノを運営していたが、2001年の11月に全てを売却し、南アフリカから撤退している。


文責;EB総研 客員研究員 高橋紀代美

注意月刊メインコンテンツは現在無料公開中ですが、将来的にはEBIカジノ情報会員様専用のコンテンツになる予定です。

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