広告基準局(ASA)は、ラドブロークスに対する前回の判断を覆した。 同社の「ラドバックス」広告キャンペーンは、18歳未満を保護するための規則に違反しないと裁定した。
更新された裁定は、2025年6月に公表された判断に代わるものである。 規制当局は再審査の結果、広告に対する苦情は「認められない」と結論づけた。
この件は、エンテイン傘下のラドブロークスが提供する報酬プログラム「ラドバックス」を宣伝するテレビ広告と、動画配信広告が中心だった。 広告にはトークン風のコインが登場し、無料ベットやフリースピンなどの特典が強調されていた。
2人の苦情申立人は、名称「ラドバックス」とその視覚表現が、人気タイトルのフォートナイトやRobloxで使われるゲーム内通貨に似ており、子どもに強く訴求し得ると主張した。
再審査でASAは、ラドバックスとV-BucksやRobuxなどのゲーム内トークンに類似点があると認めた。 ただし、こうした類似は一般的すぎ、18歳未満への強い訴求には当たらないと結論づけている。
規制当局は、トークン制の仕組みはビデオゲームで一般的だが、成人向けの場面でも広く使われていると指摘した。 また、ラドバックストークンの暗い配色や、ポーカーチップ風のデザインなど、主要な視覚上の違いも強調した。
ASAはさらに、広告に若年層向けの内容に典型的な要素は含まれていないと判断した。 具体的には、漫画風の画像やキャラクター、ファンタジー要素は見られなかった。 当局によると、ギャンブルゲームへの言及は短く、若年層を引きつける形でもなかった。
広告は年齢制限の対象であり、深夜帯のテレビ放送や動画配信プラットフォームでの管理が含まれていた。 しかしASAは、これらの措置だけでは18歳未満の視聴を確実に排除できないと述べた。
その結果、広告は引き続き、子どもへの「強い」訴求を禁じる規則に従う必要があった。 しかし規制当局は最終的に、これらの要件を満たしていると結論づけた。
ASAは、BCAPコードとCAPコードの両方に基づいて広告を調査し、違反はないと判断した。 そのため、2件の苦情はいずれも退けられた。 これは同委員会の従来の立場を覆すもので、ラドブロークスのキャンペーンは継続可能となった。
ASAの規制強化だけではない
広告をめぐる争いで、ギャンブル業界の企業にとって小さな勝利となった。欧州の規制当局は、英国のASAに限らず、ここ数年で広告規制を大幅に厳格化している。
昨年、ASAはevoke傘下のウィリアム・ヒルを処分した。 同社のバウチャー販促が、無責任なギャンブルを促すと判断されたためである。 また同当局は最近、ギャンブルを宣伝するSNSインフルエンサーへの規制も強めている。
欧州では、オランダ規制当局のオランダ賭博管理局(KSA)が、複数の事業者に警告を出した。 欧州のサッカー試合で、ギャンブル企業のロゴが見えるなど、規則違反があったためである。 アイルランド広告基準局(IASA)も2月、TonyBetのYouTube広告2本を差し止めた。
ただし、ラドブロークスの判断は、処罰のための処罰ではないことを示している。 この決定は、2024年に初めてテレビで放映された広告に端を発するものだが、英国当局に一定の責任追及があることも示している。