ご存じだろうか。Luxorは、内部に展示されたTitanicの一部と同じように沈んでいるというのだ。少なくとも、「The Luxor Pyramid Is Sinking - Vegas' Most Dangerous Casino」や「Inside the Collapse of the Luxor: Vegas' Most Neglected Casino Hotel」、そのほかの人気ソーシャルメディア動画からは、そう受け取れる。

地元紙や全国紙の報道で、Luxorが1993年から95年にかけて建設された際も、 その後の30年間も、敷地が「砂に沈む」危険について触れたものはない。 そう主張したのは、Buried Secretsポッドキャストの司会を務める自称専門家である。

神話の解釈

この神話は、2010年のオンライン百科事典の1文にたどり着いた。「開業後まもなく、ホテルは建物の一部が、通常は硬い砂漠の地面の柔らかい部分に沈み込んでいると知り、これを止めるための調整が行われた」と記されていた。

先ほど読んだ内容は、2010年10月6日にOnline Nevada Encyclopediaへ掲載された。 これは、Nevada Humanitiesという州全体の非営利団体が制作した、正規の教育サイトである。 では、何が起きているのか。

上の記事をクリックすると、URLはhttp://www.onv-dev.duffion.comで始まる。 これは開発・ステージング用サーバーである。 要するに、同じ百科事典の「裏側」やテスト版に当たる。 学術系や非営利の百科事典では、一般的な手法だ。 新規項目の下書きは、ここに置かれている。 そして、メインサイトで審査と承認を受ける前に保管される。

実際、Online Nevada Encyclopediaの本サイトを検索しても、現時点でLuxorの記事は存在しない。

Casino.orgは、不正確な下書き項目を執筆した、ラスベガスのベテラン記者ジェフ・バーバンク氏に連絡した。 同氏はこの件についてコメントを控えた。

こちらも、誤りを犯すことはある。

沈みゆく感覚

沈みゆくLuxor神話の別の出どころとして、オンライン百科事典の項目より前にさかのぼるものがある。2010年9月8日付のLas Vegas Review-Journal紙の記事「Luxor's Floor Under Review」だ。

クラーク郡は、Luxorピラミッドの地下の一部を退去させたと報じた。 対象は一般公開されていない事務スペースである。 査察官が、そこに半分だけ打設された支持柱2本を見つけたためだ。 未完成の状態は、吊り天井の上に隠れていた。

工学レビューでは、柱は当初の計画に含まれておらず、荷重も支えていなかった。 それでもMGMは、最終的にそれらを完成させた。

しかし、郡の検査官も、上階のカジノの耐荷重能力に関わる「構造上の問題」を指摘した。 同階は、検査官らが「不十分なスラブ」と呼んだ上に載っていた。

MGMは地下を仮設支柱で補強し、その後に恒久的な是正措置を講じた。 それ以降、Luxorが圧密の危険にさらされたことはなく、「軟弱地盤に沈んでいた」わけでもなかった。

しかし、まさにそれがLuxorの隣人に起きた。少なくとも建設中はそうだった。

誤解されたカジノ

1998年8月のLas Vegas Sun紙の報道によると、Mandalay Bayの建設は、重みで地下帯水層から水が押し出され、不均等に沈下していることが判明したため中断された。

「この地に建てられた建物では沈下は通常だが、43階建てで3,700室のホテル・カジノの中心部は17インチ強沈み、片翼は8〜9インチ、もう一方は約2インチ沈下した」と同紙は報じた。

さらなる動きを止めるため、Circus Circusは深層地盤安定化で知られるペンシルベニア州のNicholson Constructionを起用した。 同社は建物の下に、約4フィート間隔で536本のピン杭を設置している。 幅最大8インチの鋼製円筒は、コンクリートのマット基礎を貫いて掘削され、高圧グラウトで補強された。

構造物は安定と判断された後、工事が続けられ、以後の沈下は起きなかった。

「Vegas Myths Busted」は毎週月曜にCasino.orgで掲載される。 過去に検証済みのラスベガスの都市伝説は、VegasMythsBusted.comで読める。 検証が必要なラスベガスの都市伝説の提案があれば、corey@casino.orgまでメールしてほしい。